失業率が低下していても、なぜ家計は疲弊しているのか?
失業率が低下していても、なぜ家計は疲弊しているのか?
SG証券・会田氏の分析
(一部抜粋)
ネットの資金需要の消滅の一つ目の理由は、2014年4月の消費税率引き上げ、歳出のキャップ、そして社会保障負担額の増加などにより、財政政策が緊縮になってしまったことだ。財政収支の赤字額は、2013年末のGDP対比8.1%から、2016年4-6月期の同2.8%まで、急激に縮小してきている。
二つ目の理由は、消費税率引き上げ後の需要の低迷、そしてグローバルな景気・マーケットの不透明感などにより企業活動が鈍化してしまったことだ。企業貯蓄率は、2014年10-12月期の+2.2%から、2016年4-6月期には+6.3%まで上昇してしまっている。ネットの資金需要の消滅による、家計への富の移転の阻害の結果として、家計の貯蓄率は2015年1-3月期の+4.4%から、2016年4-6月期には同+0.2%まで低下してしまった。
家計の貯蓄率はほぼゼロ%まで低下し、家計には消費を拡大する余力がなくなってしまい、中間所得層まで疲弊してしまっていることを意味する。
消費税率引き上げ後の景気低迷を見ると、増税などの緊縮財政により、将来の金利上昇の懸念のなくなった企業は投資を拡大し、社会保障システムが持続的になったと考えた家計が消費を増やすという「安心効果」が虚構であったことが分かる。
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https://zuuonline.com/archives/123132
これは良記事ですね。
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