藤井先生Facebookより
https://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII/posts/892612537506357?pnref=story
『議院内閣制の政府はすなわち、国会で過半数を占める最大政党。 したがって、「政府が進める外交交渉」において取り決められた条約案件は、「与党での調整」が十分に図られている限りにおいて、国会を通過しないということは、現実的に考えてあり得ません。 もちろん、米国では、政府が決めたTPPが議会で否決される状況が続いていますが、それは、彼らが議院内閣制ではない大統領制だからなのです。 したがって「議院内閣制」の国家日本が、特定の条約案件に参加しない状況をつくるには、「交渉不参加」するか「交渉する過程で離脱する」かの二つに一つしかなかったのです。 そんな中、「交渉する過程で離脱する」事が諸外国との関係の中で困難である限りにおいては、 「交渉不参加」 が、特定条約に参加しない、現実的に考えられる唯一の道なわけです。 だからこそ、交渉不参加だけが、TPPに入らない「現実的」に唯一の道だったのです(もちろん、TPP反対政党が政権を奪取することや与党がTPP離脱を決定することが非現実的であったとするなら、ですが)。 とはいえ、そうした政治プロセス論と、客観的政策論は全く別物。 沈みかけた船の中に生まれ落ちた(疑義が濃厚な)人間は、いかにしてその船が沈むのかをしっかりと把握することが、沈没を防ぐためにも、生き残るためにも、最善の道、となります。 そうした認識を深めるためにも、是非とも下記原稿、改めてご確認ください。』
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2016.11.01 04:15
2016.10.31 15:28